2017.12.28

スチール缶 スチール缶

2ピース缶、3ピース缶

スチール缶って本当に面白いですよね。
あんな1枚の鉄板を曲げたり伸ばしたりして、立体物にしてしまうのですから。

例えば、丸缶の場合、蓋と身の2つのパーツで出来ている浅い缶を2ピース缶、蓋と、身が胴と底の2パーツ、合計3パーツで出来ている茶筒のような缶を3ピース缶と呼びます。

2ピース缶の場合、蓋も身も、1枚の板をプレスで伸ばして変形させて作成していますのでどこにも継ぎ目がありません。
しかし、鉄板にも伸びる限界がありますので、それほど深い缶はできない訳です。
そして、金型(かながた)から作成しないと、深さを変えることは出来ません。

それに対し、3ピース缶は、蓋は2ピース缶と構造は変わりませんが、身の方は円筒形に丸めた筒状の胴体と、底パーツをつなぎ合わせて作成しますので、ある程度高さのある缶の作成が可能です。
この胴の円筒形の部分のパーツの高さを調節することにより、缶の高さを変えることが、容易に可能ですが、逆に浅すぎる缶は作りにくいということになります。

※但し、材質がアルミの場合は、もっと延びますので、缶ビールの缶はあんなに深い形状なのに2ピース缶です。

スチール缶担当  服部元昭

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